2020年2月13日木曜日

stay gold

 
黄金の樹 
stay gold

外寸 168×220mm
内寸 117×166mm
  
 
 
裏に日付とサインをしておきます。

 
 
すぐに飾れる状態で発送いたします。壁にかけても立てかけることもできます。木枠はマトア材(ソロモンマホガニー)、マットはありません。作品が表面のガラスに密着している状態ですが、その方が空気に触れずに退色を防げるのではないかというこちらの判断です。
 

 
一枚一枚模様や雰囲気が異なります。基本的に直感で選びますが、どれがいいか尋ねることがあります。添付写真を受け取れるアドレスだと助かります。再現ができないため、在庫がなくなり次第終了になります。  
 
 

 
アウトレット雲竜和紙に印刷した生命の樹を、溜めていた雨水に浮かべてしばらく放置していたら、黄金が浮かびあがってきた。なんでこうなるのかわからないのだけど、これってまさに錬金術。ちょうど粉雪が舞い始めたのは、天からのサインだろう。stay gold、アルケミストがまた来てくれた。

  
  
 
「あなたはなぜ錬金術師と呼ばれているのですか?」
「錬金術師だからさ」
「では、他の錬金術師が金を作ろうとしても作れなかったのは、なにが間違っていたのですか?」
「彼らはただ金を探しているのだ」
「彼らは自分たちの運命の宝物だけを求めていて、実際に運命を生きたいとは思っていないのだ」
「おまえはもう、錬金術を知っている。それは大いなる魂とつながることであり、おまえのためにとってある宝物を発見するということなのだ」
「おまえの心があるところに、おまえの宝物が見つかる」
「おまえの宝物がある場所に、おまえの心もある」
アルケミストより
 
生命の樹に黄金が見えたとき、stay gold という言葉がすっと降りてきた。「stay」と「gold」という単語がはじめて一緒に使われたのは、ロバート・フロストという詩人の「Nothing gold can stay」らしい。
 
Nature’s first green is gold,
Her hardest hue to hold.
Her early leaf’s a flower;
But only so an hour.
Then leaf subsides to leaf.
So Eden sank to grief,
So dawn goes down to day.
Nothing gold can stay.
 
自然の最初の色は黄金。
大いなる母の最も強い色合い。
自然の最初の葉は花。
しかし一時間で枯れていく。
葉は葉に沈みゆく。
そしてエデンは悲しみにくれ、
夜明けは今日になる。
黄金のままではいられない。
 
映画アウトサイダーでも、スティービーワンダーの曲でもgoldとは「お金」「成功」「美しさ」ではなく、むしろ真逆のニュアンス、「若さ」「子供」「純粋」「無垢」「初々しさ」「青春」の意味で使われている。
 
錬金術で生まれたのは、グラムいくらで売買されている金のことではなく、アウトレットで投げ売りされていた雲竜紙と、安物の互換インク、ジャンク扱いの実験用プリンターという問題児同士の組み合わせによって生まれた、奇跡のように見える金色、「内なる輝き」のことを指している。
 
goldとは「内なる輝き」。stayとは、それを保ち続けろという、光のメッセージ。
  
  



 





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