butterfly effect
外寸 168×220mm
内寸 850×120mm
※販売終了いたしました。
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死の先にある生
一匹の蝶が語りかけてきた「死の先にある生」。
時間を大きな川の流れに例える表現はよくあるが、私たちは時間そのものをエネルギーとは考えない。しかし時間が伸びたり縮んだりすることを、心は経験して知っている。時は持続する記憶の中に畳み込まれていて、「今日は自分にとってどんな一日だろう?」と考えるとき、その一日(時間)はポテンシャルというエネルギーを帯びている。
アボリジニの人たちは空間を距離ではなく意識と捉え、マヤの人たちは、時間は単に流れていくものではなく、意識のエネルギーと考えていた。死んだらそこで時間が消えてしまうのではなく、時という意識のエネルギー(持続する記憶の中)に、光とともに生きている。「今日はどんな一日だろう?」という問いかけに答えてくれるのは、この暗闇の先にある光なのだ。
易紙に蝶の絵を刷って浸しても、ほとんど変化がなかったので、刷る前の段階で、赤い蝶と青い蝶にして重ね刷りしてから、水に浸すことにした。これが上手くいった。
ファーストインスピレーションがbutterfly effectという言霊。エレキギターを触ったことがある人ならわかると思うけど、エフェクトには本来の音を歪ませたり、奥行きを持たせたりするいう意味もある。つまり元の音(butterfly)のままでは、効果が生まれなかった。
手差しでコピー機に入れて重ね刷りをしているので、どうしても赤と青が微妙にずれてしまう。それもまさにbutterfly effect。この世の果てに落ちていた一匹の蝶は、死の先にある生を羽ばたき続けている。
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